熊本まちなみトラスト:タスクフォース人吉 2020

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2020年7月4日の朝、球磨川が氾濫しました。

熊本まちなみトラストでは有志を募り、調査を兼ねて復興支援に駆け付けました。「タスクフォース 2020」と名付けた活動の報告です。

2020年7月19日(日)7:30

@嘉島町役場駐車場集合/20:00到着・解散
参加者
伊藤班【○伊藤重剛、長野聖二、辻泰明、野田(古田)孝】
竹田班【○竹田宏司、三國隆昌、鄭一止、上農淑子】
磯田班【○磯田節子・磯田桂史、西嶋眞理子、冨士川一裕、帰りは+小出史】
○:班長・ドライバー

熊本豪雨から2週間が経った人吉市にNPO法人熊本まちなみトラストは調査に行った。

調査は泥だし等の復旧作業を行いながらという方針で人吉在住のヘリテージマネージャー・久保田氏の指導のもと9時から15時まで縁下の泥のかき出しと座敷の床板剥がしを行った。

水の手橋右岸の大屋敷が現場だった
洋館付き近代和風建築であった
久保田HMの手引きで作業開始(下)

 

縁側の下の泥掻きだし

掻きだした泥を一輪車で運び
 球磨川河川敷に停めたトラックに落とす

もう一つのグループは床板はがし
 畳の下はきれいに敷き詰められた床板

はがした床板には6本の釘が残っているので一本一本抜く

昼食後のミーティング

午後3時に作業終了
 オーナーの堤さんを囲んで記念写真

3時に作業を終えた後、市街地を巡回調査
鍛冶屋町では立山商店ご主人に話を聞き、紺屋町では緑屋本店旧醸造所石蔵で被災状況などのお話が聞けた。

鍛冶屋町で立山さんにおはなしを聞いた。鍛冶屋町に残る唯一の鍛冶屋さん。

浸水した線が残る。2週間でここまでよく復旧された。

紺屋町ではまだ家々からガレキを出されている最中

街なかの数少ない焼酎蔵
歴史的建造物では、Bar in製造所が実現していた。

味噌醤油蔵 移転後の石蔵が街なかに残っている

石蔵に入り、前の大水害と今回との違いなどお話を聞いた。

木造公衆浴場の一つ 「新温泉」

1階天井上まで浸水したのは初めて、
道路向かいに住むオーナーは2階の鴨居につかまって水が引くのを待った、と証言

人吉旅館

球磨川べりのこの旅館でもこの度は空前絶後の豪雨被害
宿泊されていたお客様を午前5時にマイクロバスで避難先の球磨工業高校まで送った後1階天井上まで浸水。危機一髪の脱出劇だったとのお話。
2階客室は避難された直後のままに布団や浴衣がそのままに置かれ、1階の被災現場がウソのようだった。

調度品は建築と同じくらいに旅館の命だ

1階の軒まで水がきた

人吉旅館の女将さんの話を聞く
 1階の天井上まで水がきたので天井板をはずす必要がある。
 床板の上の土砂は取り除かれていたが
 床下にはまだ泥が残る

-お知らせ, 令和2年豪雨災害復興事業

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