NPO法人熊本まちなみトラスト 例会/第22回理事会議事録

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□ 日 時  2018年10月22日(月)18:30~22:10
□ 場 所  熊本大学まちなか工房
□ 参加者  理事11人(委任出席を含まず)、会員1人、事務局員1人  計13人

委任状出席=6を加えた理事出席者(理事25人中出席18人)

□ 審議・決議・報告

【決議事項】   (事務局提案と理事会決議)

1.定款変更手続き等

(貸借対照表の公告)

  1. 次回通常総会(来年2019年5月)に定款変更案を提出し、「定款53条=貸借対照表の公告」について議決を得ること・・・・NPO法の改正に伴い必要となった
  2. 来年2019年5月に決議された決算報告にある貸借対照表をホームページ(HP)で公告すること (当団体は総会決議内容(貸借対照表を含む)をその都度HPで公開しているが、あらためて「定款53条にもとづく公告」であることを宣言する)
  3. 今期に関しては、今年2018年5月の総会で議決された決算報告にある貸借対照表を官報に掲載すること→現在準備中(次回からはHPでの公告でよいのだが今回は間に合わなかった)

(理事の届出と理事長名の登記)

  1. 次々回(2020年)通常総会で任期到来につき新たな理事の選任を議決した後、続く理事会で理事長を選任議決すること
  2. 以上の結果で選ばれた理事長名を登記すること(2020年)
    ※理事の任期は2年【定款第15条】(=2018年5月~2020年5月)
  3. 今期に関し、今年2018年5月総会で選任された理事に関し、アイポート(熊本市)に届け出ること→10/4済
  4. 今期に関し、今年2018年5月総会で選任された理事による理事会で選任された理事長名を登記すること→10/15申請済

【報告事項】

1.(歴まち部会以外の)部会報告(資料P4)

  1. 被連協部会報告:清永本店、PSオランジュリ、西村邸、吉田松花堂、後藤商店、黒瀬商店が現在工事中であること 等を報告
  2. 住友部会:協議会への参加というカタチで続いている。次回協議会は11月5日の予定
    ※11/2に支店主催で有力な取引先を招いた「お別れ会」が開催される予定(磯田情報)
    →買い取り手が決まったことが類推される/その時に買い取り手が公表されるかも?
    ※熊大・吉武先生の実測調査の結果報告は11月にはできるかもしれない(伊藤)
  3. アーカイブ部会:日本イコモス国内委員会主催の企画会議に参加するカタチで続いている。直近では第10回企画会議が10/20に開催された
    →11/15の同国内委員会総会で概要報告することを目標にしている
  4. HP広報部会:理事のクラウド共有管理でHPの更新管理を行う方法を模索しているが、恒常的に費用が発生するので、財政基盤が安定することが必要条件
    ドローンによる調査とそれによるアーカイブ動画の作成に関しては、現在ドローンの国交省登録を進めている状況

2.補助金申請等(資料P4)

  1. 日本財団:「新町古町の復旧復興支援」と「三角の地域資源とまちづくり」という2つのテーマで申請準備中
  2. 申請の前提となる、団体登録資料は資料P16~P32に掲載(たたき台)
    (理事会の意見)
    1) 「支援」よりも「地元と一体になった復旧活動」のほうが通りやすいのではないか
    2) 「産官学の連携」という表現もあったほうがよい
    3) 申請を2本することで競合は起きないか
    震災復興と海洋歴史の顕彰という分野が異なることなのでいいのではないか
    やってみよう
  3. 県大のGP(地域連携型卒業研究):トラストとイルジ先生の共同研究が可能か、イルジ先生が調べる
    →後日イルジ先生から連絡トラストとイルジ先生と「事前協議」を行ったうえで申請する。テーマは「新町古町の空地実態調査と建替えに関する研究」

3.歴まち部会

(1)歴史を活かしたまちづくりを語る会・古町(第2回10/24)の進め方

  1. 地元中心の会とする。
  2. 内容は先進他都市の事例研究とする
  3. トラストは、事例研究をお手伝いする

(2)歴まち部会(この理事会を「歴まち部会」として議論)

①歴まち部会をどう活かすか

  1. 市の計画立案をサポートする(政策提言、WS、パブコメへの参加)
  2. 「歴史を活かしたまちづくりを語る会」での地元の意見を集約し、地元のまちづくりに役立てていただく
  3. 検討結果(トラスト版計画)を新聞とかで発表し世論に訴える
    ※当初1) を意図していたが、市からは一緒にやろうという意向も見受けられず、WSやパブコメでは、最終成果物には間に合わない。3) も難しいので、現在の活動の延長では2) を中心にしてはいかがか。→「新町古町の多様な歴史的風致」の整理を行い、可能であれば計画に反映していただき、計画への反映が難しければ「+αの地元案」として持っておき、今後のまちづくりに役立ていただく。

②第1回協議会で示された現計画の問題点

  1. 城下町の歴史的風致が「城下町の祭礼にみる」だけでは語りつくせない、足りない
  2. 他の候補
  • 熊本城城下町の形成過程(坪井川と一体となった町屋のつくり、石橋、町割、)
  • 伝統ある商家の生業、野田市兵衛、後藤商店、清永本店、黒瀬商店等の老舗、辛子レンコン、肥後象嵌等の伝統的製造業、福田病院、出田眼科等明治から続く病院・・・
  • 地蔵祭り、総社神社の祭礼、すり鉢舞いなどに見られる土着的な祭礼
  • 伝統芸能が育む歴史的風致(おてもやん、手まり唄)
  • 熊本の近代化の足跡(冨重写真所、長崎次郎書店、早野ビル、旧第一銀行跡・・・)
  • 漱石・鴎外をはじめとする文学の縁

などが重層的にある(多様なレイヤー)

③事例研究

金沢

歴史的風致=城下町と密接に関わってきた地域の歴史的風致/伝統芸能が育む歴史的風致/旧町人居住地に見る歴史的風致/・・・

佐賀

歴史的風致=城下町の形成とその維持から見える歴史的風致/長崎街道と菓子文化の継承から見える歴史的風致/佐賀藩の近代化産業と伝統産業の継承から見える歴史的風致/・・・

名古屋

歴史的風致=名古屋城と名古屋城下町を舞台に展開した祭礼に見られる歴史的風致/堀川・四間道に見られる歴史的風致/大都市名古屋の発展過程に見られる歴史的風致/・・・

④事例分析紹介(イルジ先生)

歴史的風致維持向上計画における歴史的資源の位置づけに関する研究(大阪大学)
認定歴まち計画を策定した49都市へのアンケート調査結果

  • 計画策定途中に新たに計画に位置づけた歴史的風致・・・けっこう多い
  • 計画途中での歴史的風致追加きっかけ→「担当課の判断」86.7%、「国担当者指示」33.3、
    「市長等上層部の判断」20.0%、「法廷協議会意見」13.3%
  • 歴まち計画策定の目的で一番多いのは「市民の意識向上」次いで「補助事業拡充」、「建物の老朽化や建て替えが進んでいるため」、「組織・人材育成」、「存在や価値をPR」、「まちづくり・コミュニティづくり」の順   ・・・

④過去における類似計画の紹介

  • 「歴史回廊都市くまもと」平成元年3月/熊本市
  • 「駅都心間(新町古町)協働のまちづくり」2005年8月/協働のまちづくり協議会

4.その他

(1)関連イベント

  1. 熊本新町古町復興音楽会10月27日(土)15:00開演@早川倉庫
  2. 11月11日(日)風流街浪漫フェスタ@細工町

次回例会/理事会 予定
2018(平成30)年11月26日(月)18:30~20:00(なるべく20:00に終わる)
於:熊本大学まちなか工房

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