NPO法人熊本まちなみトラスト
理事長 伊藤 重剛
熊本学園大学産業資料館(国登録有形文化財)での講演会
2024年7月例会は、熊本近代史研究会、熊本産業遺産研究会との共催で、熊本学園大学産業資料館での「熊本市三大事業」に関する講演会を企画しました。
同館は、熊本市春日で熊本紡績(株)の電気室として明治27年に竣工しました。九州紡績(株)、鐘淵紡績(株)熊本工場、月星化成(株)熊本工場と経営者が変遷し、2002年、工場閉鎖に伴い解体されることになった建物を、翌2003年に現在地に移築保存したものです。国登録有形文化財、経産省の近代化産業遺産に選定されています。
講演会では、市原理事が、今年100周年を迎える「熊本市三大事業」について話題提供し、熊本の主に「近代」を研究・顕彰対象としている3団体の交流を深めます。
日 時: 2024年7月13日(土) 14:00〜16:30
会 場: 熊本学園大学産業資料館(熊本市中央区大江)
内 容: 熊本市発展における「三大事業」の意味~大正期における市街地発展とその軌跡~
講 師: 市原猛志 理事(熊本学園大学商学部准教授、熊本産業遺産研究会事務局長)
主 催: 熊本近代史研究会、熊本産業遺産研究会、熊本まちなみトラスト
講演要旨
2024年は市史においても市街地発展に大きな成果があったと言われる「熊本市三大事業」完成から100周年と言われている。これら事業の特徴として、この三大事業という名称は、歴史的な用語として後の時代に表現されていたものではなく、完成直後から既にその名称が付けられていたことだ。しかしながら、上水道整備や路面電車の建設、軍隊の移転事業などは、同時期に始められたものではなく、また都市発展の点においてもそれぞれの意味合いは異なる。今回は三大事業の内容について振り返り、とりわけ都市形成の点において大きな影響を与えた軍隊の移転に重点を置き、1924(大正13)年という時期の重要性について考察を行いたい。
市原猛志
協 力: 熊本学園大学
参加費: 3団体いずれかの会員 無料 会員外 100円(資料代:当日徴収)
※参加希望の方は下記申込書の内容をメールまたは電話でお申込みください。
※申し込み先メールアドレス
NPO法人熊本まちなみトラスト kmt19970425@gmail.com
※当日連絡先: 090-9564-1434(竹田) 090-3414-5195(豊永)
駐車場:熊本学園大学の駐車場が利用可能です。周辺の商業施設への無断駐車はお控えください。
※講演会後、3団体による懇親会を予定していますので、公共交通機関の利用を推奨します。