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日時:3月28日(月)18:30〜 20:00
場所:熊本県民交流会館パレア会議室2
講師:KMT副理事長 竹田宏司
参加者:17人
昭和期に活躍した熊本を代表する洋画家田代順七の水彩画に見られる熊本の町並みを鑑賞し、描かれた場所を類推する、という謎解きを参加者と一緒に行いました。講師の竹田理事のアプローチは大変ユニークで、絵画に描かれた風景を当時の古地図や写真、関連資料、更には該当すると思われる場所の現在の写真を使って類推するというものでした。
一通りの解説を終えた後も活発な意見交換が行われました。
水彩画の位置づけ
代表作は阿蘇や天草の自然を対象にした油彩画だが、玉名市博物館で開催した展覧会の折に若い頃描かれた未発表の数多くの水彩画を発掘した。その中に昭和戦前の熊本の町並みを描いた絵画があり興味をそそられた。今日はそれらの水彩画を紹介し、皆さんと昭和の熊本に思いをはせたいと思います。
絵画と歴史地図
- 樋門
- 海岸
- 赤煉瓦の建物(油彩画)
- 連隊司令部(現県美分館)
- 長塀
- 備前堀
- 花畑公園から市役所方面を望む
- 銀丁百貨店
- 新市街の劇場
- 福田病院?
- 明八橋周辺
- 壺川橋周辺
- 戦争で被災した専売局
- 高橋稲荷
- 水前寺公園
- 南関の登り窯
Q&A
①市電が描かれていないのは?
・必ずしも嫌っておられたのではないだろう
・純粋に絵の構図や質感とあわないと思われていたのではないか
②同時代の西洋の絵画と共通した美しさがあるが影響を受けられたのだろうか
・直接の影響はなかったのでは
・個人の力量の成せる技では