八代市では昭和の名建築である「八代厚生会館」(設計:芦原義信)の保存活用について活発な議論が行われています。
熊本まちなみトラストの磯田節子理事は元熊本高専教授として「厚生会館のホール再会を求める会」の共同代表として、去る6月11日には緊急シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムの模様は、下記YouTubeアカウントから見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=ECc0DxAYo1c
熊本まちなみトラスト会員の古川保さんは日本建築家協会メンバーとして同シンポジウムに参加しました。
シンポジウムに先立つ6月8日には日本建築学会九州支部が八代市長に厚生会館の保存要望書を提出しました。熊本まちなみトラストの伊藤重剛理事長は同学会メンバーとして要望書を手渡しました。 要望書の全文はこちら
熊本まちなみトラストでは4月の理事会でこの問題に積極的にかかわる事を決議し、「厚生会館のホール再会を求める会」の例会に理事数名が継続的に出席しています。また、5月例会と8月例会での「熊本県下の歴史的建造物関係者の交流会」でも八代厚生会館の保存活用を応援します。
この施設の歴史的・文化的価値について、一般社団法人 日本建築学会九州支部 建築 歴史 ・ 意匠委員会は、2023年6月8日付で太 記 祐 一委員長の名前で「八代市厚生会館についての見解」という文書を発表しています。 全文はこちら
「厚生会館のホール再会を求める会」の活動については下記を参照ください。
厚生会館のホール再開を求める会通信vol.01 (pdf)
厚生会館のホール再開を求める会通信vol.02 (pdf)
貴重で歴史的、文化的な価値が高いものであればあるほど、ひとたび解体されると二度と同じものを再建することは出来ません。その施設や、それを含む周辺の景観にまつわる私たちの思い出も語り継ぐことが困難になってしまいます。
一方で、地域の発展を願い、未来に向かって再開発を推進することは必要ですから、どのような姿を目指すのかをよく考え、合意していくことが重要です。
追補:
八代厚生会館の問題について、2023年7月5日付の熊日で取り上げていただきました。
これに加えて、未来のまちづくりに有用であるという第3の視点が欲しい。都市と建築のリノベーション(再生)という視点だ。