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日本イコモス国内委員会 http://japan-icomos.org/
「文化財の被害状況と復旧・復興への提言」刊行によせて
ICOMS(イコモス)とはInternational Council on Monuments and Sitesの略で、1964に設立された後、1972年のユネスコ総会で世界遺産条約採択にともない世界文化遺産の保護・保存・価値の高揚のための重要な役割を果たしてきた。日本イコモス国内委員会は日本国内のイコモス会員が組織する機関である。
平成28年熊本地震では、2016年4月の発災から1週間も経たない同月25日には同委員会事務局長が来熊され、熊本市等関係機関を巡回し、調査の準備が行われた。続く5月3日~7日には18人の専門家調査団によって熊本県内各地の文化財の被災状況のフィールド・サーベイが行われ、5月12日には緊急アピール文を国内および世界に向けて発信された。
同年7月30日にはフォーラム、2017年6月18日には熊本市長を招いてシンポジウムが開催され、被災後の復興まちづくりのために「歴史まちづくり法」の適用が方向づけられた。
熊本地震に関する被害及び復旧に関する調査報告書としては、2017年12月に英語版が刊行されている。その英語版の執筆者が中心となって、その後1年間の復興の足取りを加筆し、さらに最終章(第6章)に未来への提言を加筆したのが本書である。
執筆者30人の中には熊本まちなみトラストの理事8人も参画している。
【 報告書の一部のご紹介 】
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報告書表紙
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「はじめに」
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目次ー1
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目次ー2
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参考ページ
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執筆者